《FB用語解説》移転価格税制 国際的な利益移転を防ぐ

2017/12/18 04:00 更新


 資本や人的に支配関係にある海外関連企業と取引した場合に、独立企業間の取引価格として課税所得額を算定する税制。通常の価格と異なる取引価格(移転価格)を設定すれば、一方の利益を他方に移すことが可能になるため、それを防ぐ目的で設けられた。

 日本の本社と海外の子会社との間の輸出入や棚卸し資産の売買、役務の提供などで発生し、グループ内の取引価格で利益を計上した決算が、税務当局からの指摘で想定よりも多く課税され、追徴課税されるケースがある。企業の租税回避の意図の有無は問われない。




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