「なぜMD・販売・ECの連動が必要なのか」、そして「その連動によってどのような効果が生まれるのか」について、販売・MD・ECそれぞれの分野で活躍するスペシャリストが実例を交えながらざっくばらんにお話ししていきます。
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MDもECも商品分類が肝心。
まずはルールを作れ!

この前、マサさんが「店頭やECに集まる情報やデータを収集、分析して、次の商品計画や物作りに活かしていく」と言っていたじゃないですか。そのためにすることって何かあります?

深地くん、良い質問だねぇ。
自分のブログやFashion Re:ducationの講義の最初にも話していることなんだけど、必ずやってほしいことは“ルール作り”だよね。特に商品分類のルール。

確かに。ECで分析するときも商品分類は重要です。
そういえば、僕があるブランドの支援で現場に入った時、すでに登録されている商品カテゴリーが不十分だなと感じて、「これ、ちゃんとしたほうが正しいデータがとれますよ」ってアドバイスしたんですよ。そうしたらブランド側から「どう作っていいか、わかりません」って普通に言われたことがあります。

それは全くなってないね。でもね、いろいろな会社でMD支援をしてきて、商品カテゴリーの設計がすごく適当な会社をたくさん見てきたから、分からないでもない。

MD側でもそんな感じなんですか。ちなみに、MD側の視点で商品分類とかカテゴリー分類ってどう考えているんですか?

MD的な考えで説明すると、よく「大分類」「中分類」「小分類」って言い方をするよね。
「大分類」は「部門」と言う人もいるけど、要は「トップス」「ボトムス」「アウター」とざっくりとしたもの。
「中分類」は、大分類のトップスで例えると「カットソー」「ニット」「シャツブラウス」にあたる分類。業界では「品種」と言う人も多いと思う。店舗やECでも、こうやってカテゴリーが表記されているよね。
そして最後の「小分類」は、MDが管理・分析するために使うものだと思ってもらえればいい。例えばカットソーの中でも「半袖Tシャツ」「長袖Tシャツ」「タンクトップ」とか、売れ筋とかのデータを分析するためには細かく分類したほうがいいよね。

そういったカテゴリー分類はECでも普通に使えるので、MDとちゃんと連携しておいたほうがいいですよね。

そうなんだけど、さっき深地くんがブランドから「どうやって作ったらいいか、わかりません」って言われたように、適当に分類している会社が多いわけよ。
特にアパレルは、どこに分類したらいいかわからないアイテムって多いから、感覚で「コレ!」って分類してしまうこともある。そのためにルールを作ることが大切なんだよね。

横で聞いていただけですけど、すっごい勉強になりました!この話はFashion Re:ducationの講義でもっと詳しく聞けるんですよね。私もそういう話を聞きたいです。
◇
ということで次回も、MDとECで共通している損益計算の話へと続きます。
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■登場人物

MDコース講師:佐藤正臣
「数学は嫌いでも、算数はできるはず」でお馴染みのマサ佐藤。大手セレクトショップでMDを務め、現在はリテールMDアドバイザーとしてアパレルからライフスタイルブランド・スーパーマーケットなど、幅広い分野のマーチャンダイジング改善に従事。

販売コース講師:平山枝美
接客研修から顧客戦略の立案・推進、それに伴う接客方法・陳列・POP作成・マネジメントまで指導する販売コンサルタント。著書『売れる販売員が絶対言わない接客の言葉』は現在13刷達成!繊研plusで「間違いだらけの売場支援」を連載。

ECコース講師:深地雅也
ファッション・アパレルに特化したEC運用の支援に従事。得意とするのはGA4・BigQueryなどを活用したWEB解析の分野。年間計画立案からPL管理、CRM分析までECの販売計画に関わる領域を幅広くサポート。これまで80ブランド以上の運用に携わる。
■Fashion Re:ducation
ファッション業界の教育事業「Fashion Re:ducation」。販売・MD・ECそれぞれの分野で活躍するスペシャリストが講師を担当。キャリアアップを目指す方、異なる専門領域を学びたい方、今のやり方に迷いを感じている方に向けて、現場ですぐに活かせる実践的な技術と知識を学べる講座を提供しています。
