ファッションビル・駅ビルの7月商戦は前年同月よりも土日が2日少ないもとで、おおむね順調だった。引き続きインバウンド需要による押し上げが効いており、キャラクターとの協業企画などが集客力を発揮した施設も少なくない。ただ、衣料品は勢いがあるとは言えない。セール期間にあたるが、分散化が進んでいることもあり、プロパーが売り込めたかどうかが結果を分けたようだ。
【関連記事】《ファッションビル・駅ビル商況6月》休日増と暑さで全館が前年超え
〈首都圏〉新宿ミロード、ルミネ池袋をはじめターミナル立地の施設を中心にインバウンド需要は引き続き好調。池袋パルコではこれに加えてキャラクターショップやアニメ協業が客数を押し上げていた。SHIBUYA109渋谷でもインバウンドと併せて協業のプロモーションが効果的だった。ルミネ新宿はサステイナブルを打ち出す企画を来店動機にしていた。一方でインバウンドが期待しにくいエリアでは伸ばしきれなかったところがあった。