《24~25年秋冬ファッションテキスタイル㊦》原料問わず、語れる素材

2023/12/14 14:00 更新会員限定


東レのサステイナブル素材を使った安藤大春の作品

 欧州での環境関連規制の進展などで、サステイナブル(持続可能な)素材の開発、提案が一段と加速している。化合繊、天然繊維を問わずバリエーションが増えており、〝語れる素材〟としてストーリー性への関心も高まっている。

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表面感に工夫凝らす

 「顧客がサステイナブル素材をピックアップする確率が増えてきた」と語るのは、柴屋だ。表面感など生地としての質感にもこだわったことで、採用が拡大しつつある。秋冬ではナチュラルなビンテージ感が特徴のGRS(グローバル・リサイクル・スタンダード)認証を取得したリサイクルナイロンタッサーや、透湿防水性に優れる3層リサイクルナイロンタフタが好評。ユニチカトレーディングのバイオベースナイロンスパン「ビーメックス・エコプラス」を用いたグログランも、ぬめり感やハリコシ、発色の良さが魅力だ。

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