コロナ禍を経て外出や旅行、各種オケージョン需要が本格的に復活している。24~25年秋冬向けテキスタイルは、華やかな光沢素材へのニーズが高まる一方で、上質な雰囲気を加味するクラシックやビンテージといった要素も重要になっている。
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付加価値をより分かりやすく示す上で、刺繍などの手仕事感や立体的な表面感も求められている。
クラシックをアレンジ
スタイレム瀧定大阪は、「ネオ・ブルジョア」をテーマに、トラッドやスポーティーを現代的にアレンジしたフェミニンなスタイルを提案した。クラシカルなチェックなどの先染め織物や梳毛調、ファンシーツイード、ドレープ性があり控えめな光沢素材など、上質で品のある素材群をアピール。ハンドメイド感覚の刺繍レースやカットジャカード、欧州産のツイードなどへの引き合いも良い。