繊維総合見本市のJFWジャパン・クリエーション2024(JFW-JC)、テキスタイルビジネス商談会のプレミアム・テキスタイル・ジャパン(PTJ)24年秋冬がこのほど、東京国際フォーラムで開かれた。ビンテージ調や立体的な表面感などを持つテキスタイルが多く見られた。
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ビンテージやクラシック調
洗いざらしのような表面感や、ビンテージ調の色合いへの関心は高まっている。柴屋は、染料で染めた後に天然穀物由来の顔料染めをした「グリストーン・ダブル」加工生地が好評。製品洗いをかけることでナチュラルな色落ち感を表現できる。
名古屋紡績はナチュラルビンテージをコンセプトに、綿のカジュアル向け生地を揃えた。トルコのオーガニックコットンを使用したサステイナブル(持続可能)な生地もある。ほかに、脇に縫い目のない丸胴のTシャツやスウェットも出した。
ビンテージ感は副資材にも求められている。朝日ファスナーは、ビンテージファスナーの復刻ブランド「ウォルデス」を紹介した。力織機で織り上げた綿100%テープや1900年代前半の製法・素材を用いたファスナーで、ビンテージレプリカ系アパレルを中心に顧客基盤を築いてきた。ここ数年は若年層間でのアメカジブームを追い風に、新規取引先も増え、売り上げを伸ばしている。
クラシックなチェックの人気も高まってきた。播州織産地のカゲヤマは、先染めチェックに抜染プリントを施し、独特の色落ち感を表現した「シェイキーマジック」を提案。綿100%で、かすれたようなビンテージ調の風合いが人気を集めている。
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