コロナの終息ムードは、コロナ前の「普通の日常」の過ごし方を人々が思い出し、考え直すきっかけにもなった。長い自粛を経て、意識がアップデートされた「普通の日常」を快適に過ごすための機能性素材に注目が集まっている。商品の外見上からは分からない機能性という価値のアピールに各企業が取り組んでいる。
【関連記事】《変化を捉える 24年春夏ファッションテキスタイル㊥》求められる“日本ならでは”
機能性をアピール
プレミアム・テキスタイル・ジャパン(PTJ)24年春夏の会場でひときわ目を引いたのが、合繊テキスタイルブランド「ノトクオリティー」を手掛ける丸井織物のブースだ。「生乾かない」「毛玉ない」などのキャッチコピーがプリントされた生地をマントのようにつり下げたブースは、説明やディテールが可能な限り排除されている。従来であれば「速乾」「耐摩耗糸使用」などと説明されるところを、消費者が求める機能性のみに焦点を定め、単純明快な言葉で生地の機能性をアピールした。
この記事は有料会員限定記事です。繊研電子版をご契約いただくと続きを読むことができます。
すべての記事が読み放題の「繊研電子版」
単体プランならご契約当月末まで無料!