「エンジニアド・ガーメンツ」の21年秋冬コレクションのテーマは、アメリカンクラシックアウトドアライフスタイル。新型コロナウイルスでキャンプやハイキング、釣りをする人が増えたことに着目し、ヘンリー・デイヴィッド・ソローの著書「ウォールデン 森の生活」からインスピレーションを得た。
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デザイナーの鈴木大器自身、高校のときは山岳部で、当時「ザ・ノース・フェイス」のベストを買ったという。
昔のアウトドアウェアによく使われた明るい赤、グリーン、ブラウンを随所に取り入れたコレクションは、ポジティブな空気が漂う。素材はウールっぽい風合いのポリエステルなど軽くて乾きやすいものを選び、ゆったりしたフィットに仕上げた。
立たせると首を覆うラウンドカラーのクルーザージャケット、アウトポケットをたくさん付けたフィールドベストなど、機能的なアイテムが揃う。大きく入れたペーズリー、バンダナ、チェック、フェアアイルの柄が楽しさを添えた。
(ニューヨーク=杉本佳子通信員)