エンジニアドガーメンツの18年春夏コレクションは、「愛と音楽」がテーマ。デザイナーの鈴木大器は「色をちょっとやろうか」と思った時、ジャマイカとキューバの明るいラテン系の感じやキューバのミュージシャンのソーシャルクラブのイメージが浮かんだという。
結果、明るい赤、黄色、グリーンが加わったポジティブなコレクションが出来上がった。「1978年のジャマイカの映画『ロッカーズ』に登場する人たちが化繊のものを多く着ていてかっこいいと思った」(鈴木大器)ことから、素材はポリエステルとナイロンを中心に合繊を多く使っている。
シルエットは全体にルーズで、パンツも太め。アウターも、従来と同じデザインをルーズに作り変えた。ダブルブレストのジャケットは、透け感のあるトロピカルウールで仕立て、イージーに留められるベルト付き。シャツは70年代風の花柄が目立つ。ベストとベルトを組み合わせたようなアイテム「ホルスター」を重ねる遊びも楽しい。
レディスも、量感が可愛い。ワイドパンツは股上の深いドロップクロッチで、裾をドローストリングで絞る。ドレスはホールターネックのAラインドレスが新型。ルックブックで女性モデルが着ているジャケットやシャツ、セーターはメンズが多い。客がそういう着方をするため、レディス用のジャケットは少ししか作っていない。
(ニューヨーク=杉本佳子通信員)