「服を売らないアパレルブランド」としてユニークな事業を行っているエナジークローゼット(東京、三和沙友里代表)は期間限定店「CLOSETtoCLOSET」(クロクロ)で初めて地方に進出する。8月24~28日の千葉を皮切りに、大阪、広島など全国8都市の百貨店や商業施設でキャラバンを実施する。
クロクロは3000円の事前予約チケットを購入して、不用になった服を期間限定店に3着持参すれば、店にある服を3着持って帰れる完全予約制のショップ。19年に創立して東京・渋谷を中心にこれまで35回以上の期間限定店を百貨店や商業施設で開いてきた。「服の循環を作りSDGs(持続可能な開発目標)を表現していく」ことを目指しており、地方に進出することで活動の場を広げる。
クロクロは「デザインは気に入っているがサイズが合わなくて着ることができない服や、捨てるのは嫌だけど売れそうにもない服」など、行き場を失いクローゼットに眠ったままの服を期間限定店に持ち込んでもらい、店内の別の服と交換するサービスを行ってきた。これまで東京・渋谷、中目黒、千駄ヶ谷などで実施。西武渋谷店やルミネエストなどの百貨店、商業施設などでキャラバン開催を行ってきた。扱う服は大人用衣類で、子供服や下着、水着、靴、靴下は持ち込めない。ファッション好きな人からそうでない人まで幅広い客が利用している。
初の地方進出は千葉、横浜、静岡、大阪、京都、岡山、広島の7都市に加えて、9月、10月、12月に東京・千駄ヶ谷で開くことが決まっている。毎回、メンズ、レディス、服飾品など約200着以上が並ぶ。