山崎淳一氏
青森県五所川原市の本州最北端にあるSC「ELM」（エルム）は、「地方、高齢化、人口減少、競争激化、弱小、単館」という条件をはねのけ安定した業績で推移する。「青森県に出店するならまずエルムに」と、名の知れたブランドが青森県下で初出店するケースはテナントの約半数に上る。中には「エルムで成功すれば全国どこ（のSC）に出してもやっていける」と、エルムに1号店を出店して全国チェーン化した専門店も少なくない。
（小川敬）
「もし、このまま何も手を打てず、行動もできなければ五所川原の商業だけでなく街全体が衰退してしまう」という危機感が、エルムを愛する顧客とテナント、そして従業員を育て、そうした人たちに支えられてきました。それによって、人口5万人強の街で年間800万人以上の来場者を集めるSCとして安定的な業績を残してきました。
