ECサイトで商品の再入荷通知は当たり前にあるが、店舗への入荷通知機能は意外にもない――そんなサービスをファナティック(東京、野田大介社長)が開発し、パルが先行導入した。通知も、身近なメッセージングアプリのLINEに届くという日本初のサービス。実店舗への来店促進にもつながり、ユーザーが店舗で販売員に依頼するよりも購入のストレスを抑えられる利点がある。
同社が提供するLINEの自動配信ツール「ワズアップ!」を通して、実店舗の再入荷商品や予約商品の入荷通知をLINEでユーザーに配信できる。依頼時には会員登録も会員ID連携も不要で、2タッチのみで簡単に出来る(特許申請済)。配信は完全自動で運営側の手間も省ける。
ECサイトの予約や再入荷連絡では、試着や商品の確認も出来ない。店舗での入荷連絡や取り置きは、販売員を介するため購入圧力が強くなり、頼みづらい。人を介さずリクエストでき、LINEが届いたら仕事帰りにふらっと店に寄り、気に入ったら買うという、「多くのお客様が望んでいる購入体験を実現できる」(野田社長)という。
実店舗のリクエスト数を知ることができ、追加発注の精度も高まり、在庫を適正化できる可能性もある。導入したパルは、「ECサイトでの再入荷通知機能には効果を感じていた。店舗でも使えるのなら、と導入を決めた」という。