「ドリス・ヴァン・ノッテン」は今月、秋冬商品の立ち上がりに合わせて、10パターンのマーブルプリントの限定コートを世界10店で発売する。アントワープ、パリ、東京の旗艦店、ニューヨーク、ロンドン、モスクワ、東京、香港、シンガポールの百貨店や専門店、ECのミスターポーターの各店で、1型ずつ限定で販売する。
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マーブルプリントのナイロンコートは、18~19年秋冬メンズ・コレクションのショーのフィナーレでモデル全員が着たアイテム。ペーパーマーブリングのエブルという技法で、マーブル柄を表現した。エブルは、油性塗料を水面に散らし、それを紙に写し取ることでさまざまな模様を作り出す技法。通常、その美しい模様は紙に写し取って本の装丁などに使われるもので、テキスタイルや服に使われたのは「知る限り、初の試み」という。
ドリス・ヴァン・ノッテンのデザインチームは、長い時間をかけてエブルをテキスタイルで表現する挑戦に協力してくれる熟練の職人を探し出し、マーブリングの知識を共有して伝統とテクノロジーを融合させた。ロンドンの職人のアトリエに数日間滞在して300点の作品を制作。アトリエの床にマーブルプリントが重なり合う様子を、コレクションのフィナーレに反映させたという。
限定アイテムの都市ごとの配色は、ニューヨークのバーニーズニューヨークは白地にグリーン、香港のレーン・クロフォードはカーキにブルーが選ばれた。青山店は黒地にパープル(18万2000円)、伊勢丹新宿本店メンズ館では黒地にブルー(18万8000円)となる。日本では8日に発売する。

(写真はTommy Ton)