東レグループのディプロモード(東京)がコロナ下の20年秋に始めたのが「ムーンレイカーズ」プロジェクトだ。東レの最先端素材を使った洋服などを直接消費者に販売する。BtoB(企業間取引)が中心の東レとは異なり、製品はクラウドファンディング(CF)と自社EC、ショールームで販売する。
販売先が素材を宣伝
CFを通じた販売は十数回。毎回成功し、その度に企業から協業や素材提供の申し出が増える。面白いのは、販売先が積極的に東レ製品を前面に出して宣伝してくれる点だ。東レは多くの素材をグローバル企業に供給するが、彼らが東レの製品名を出すことはあまりない。
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