デザイナーブランドの中国ビジネスに試練の時が訪れている。中国政府のゼロコロナ政策に伴うロックダウン(都市封鎖)などで経済が混乱した結果、22年春夏と22年秋冬の立ち上がりともに大きくずれ込んだ。春夏の消化が遅れた小売店からは、秋冬商品の未引き取りや23年春夏のオーダーをしないといった要請が起こっている。海外市場での中国偏重のリスクの高さが浮き彫りになった。
(小笠原拓郎)
「23年春夏の中国でのオーダーが激減しそうだ」。日本の若手から中堅デザイナーブランド数社で共通して聞いた話だ。海外での取引先で中国市場が主力だったブランドは、大きな打撃を受けると見られる。
打撃受けた小売店
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