1月初旬までに行った「日本の有力店が選ぶ今の時代を引っ張る最もクリエイティブなデザイナーランキング」は、サステイナブル(持続可能な)やダイバーシティー(人材の多様性)など、より良い社会を考えるデザイナーに対する評価が目を引いた。未来を真摯(しんし)に考える姿勢が鍵になっている。
厳しい基準で
社会活動に積極的なデザイナーへの評価は年々高まっていたが、今回は特に多い。上位ブランドはいずれも何らかの形で取り組んでおり、評価の一つに挙がった。21年春夏は小売りでもサステイナブルを切り口にした品揃えが目立ち、これまで以上に大きな時流になっている。
レディス・メンズともに1位は、「ジル・サンダー」のルーシー&ルーク・メイヤー。メインラインに加え、サステイナブルなライン「ジル・サンダー+」ではオーガニックコットンのTシャツやリサイクルナイロンのジャケットを作り、評価されている。「ミニマルななかにあふれるクリエイション。サステイナブルにも完璧に取り組んでいるのはさすが」(ロンハーマン)という。