百貨店・スーパー2月、衣料品伸びず 

2016/03/30 02:44 更新


 経済産業省が29日発表した商業動態統計速報によると、2月の百貨店・スーパー販売額(既存店ベース)は、百貨店が2カ月ぶりに前年を上回る4912億1600万円(前年同月比0・5%増)、スーパーが3カ月連続増の9973億4700万円(3・1%増)となった。うるう年で営業日数が前年同月より1日多く、飲食料品や化粧品の販売増が寄与したが、衣料品は気温の変化に店頭が対応できず、振るわなかった。

 百貨店の衣料品販売額は、4カ月連続減の2041億4900万円(3・4%減)。月前半は気温が上昇し、北日本を中心に重衣料が売れず、後半は気温低下で春物が伸び悩んだ。主力の婦人・子供服・洋品は、特にシニアが苦戦し、5・1%減。唯一伸びたのは、ラグジュアリーブランドのバッグなど高額雑貨を中心とする身の回り品だが、0・4%増と勢いに欠けた。スーパーの衣料品は全項目でマイナスに転じ、2カ月ぶり減の829億6800万円(0・9%減)となった。

 専門店、SPA(製造小売業)を含む織物・衣服・身の回り品小売業販売額は、3カ月連続増の7240億円(2・5%増)、繊維品卸売業販売額は2カ月連続減の2550億円(7・8%減)だった。

16年2月の百貨店・スーパー販売額_01



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