渋谷パルコ店長から大丸札幌店長に 塩山将人さんに聞く

2024/04/10 14:00 更新


塩山将人さん

 渋谷パルコ店長を経て3月に大丸札幌店長に就任しました。商業施設から百貨店へきて率直に感じたのは、圧倒的な規模と集客力。それでいて20年前の開業時からローコストオペレーションを成立させており、リスペクトも深まりました。百貨店の伝統や歴史も合わせて引き継ぎ、さらに圧倒的な道内一番店を目指します。

 一方で、百貨店経験がない自分だからこそ感じる〝違和感〟も大切にして、新しいものを作っていきます。違和感は着任間もない時期だからこそ生まれやすい。それを後で見返そうとメモにしているのですが、2週間ですでに43項目あります。

 例えば従業員休憩室の環境です。広さはあるけれど古びていて、改善すべきでしょう。リアルの体験価値を高めるための最前線は、取引先を含む現場のスタッフです。そこのロイヤルティーを高めていくことが必要です。

 当店はこの間、ラグジュアリーブランドの導入や外商事業を強化してきました。グローバルブランドにとっても、百貨店事業にとっても、MZ世代(ミレニアルとZ世代)の取り込みは大命題です。渋谷パルコでのラグジュアリーブランドとの取り組みの経験なども生かしながら、新しい顧客への〝刺激創造〟にチャレンジします。



この記事に関連する記事