大丸松坂屋百貨店が「明日見世」を刷新 ヘルスケアや睡眠、快適な家ナカなど切り口に

2022/04/12 06:27 更新


4月6日にスタートした「明日見世」の第3弾

 大丸松坂屋百貨店は、21年10月に大丸東京店4階に新設したDtoC(メーカー直販)ブランドのショールーミングスペース「明日見世」(あすみせ)の編集を刷新した。3カ月ごとにキュレーションテーマ、取り扱いブランドを変更する一環で、顧客満足度の向上につなげる。

 第3弾は「暮らしを良くするヒントとであう」をテーマとし、コロナ下での顧客の価値観の変化に対応したヘルスケアや睡眠、家ナカ時間の快適な過ごし方などを切り口に品揃えした。

 NTTドコモと共同でAI(人工知能)顔認証ソフトウェアによるデータ分析の実証実験を今年1月から開始しており、来店客の70~80%が女性で、20~30代の構成比が80%を超えていることが分かった。そのマーケティングデータをブランド選定や店舗レイアウト改善のほか、出店ブランドへのフィードバック情報に活用する。

 チューブタイプでないパウダー歯磨き粉、スパイラルフィラメントを高密度植毛した歯ブラシ、睡眠医学とITで快適な睡眠や入浴剤とアプリを組み合わせたヘルスケア商品など19ブランドを導入した。サステイナブル(持続可能な)、プロダクトのストーリー性、固定観念から脱却できるような商品を選定した。

 明日見世はサービスとしての小売業を目指したRaaS(リテール・アズ・ア・サービス)のモデル事業で、出品企業から直接の事前研修を受けて商品知識を深めた百貨店の社員が客とコミュニケーションする。店で売らないが、人を介して作り手の思いや商品背景を伝える。商品はQRコードを読み込んで、出品ブランドのECサイトで購入する。

来店客の7~8割が女性で、新規客が多い

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