土橋クロスフォー社長（左）とピアジュエリーのベン・レオンCEO
ジュエリーパーツメーカー・卸のクロスフォー（甲府市、土橋秀位社長）は、中国のピアジュエリーと、「中国国内における唯一のブランド戦略パートナー契約」を締結した。同契約により、クロスフォーの企業ブランドと、同社が特許を持つ「ダンシングストーン」の認知度向上、シェア拡大を見込む。
ダンシングストーンは、わずかな振動でダイヤモンドが輝き続ける宝石のセッティング方法。以前からクロスフォーは中国での事業を行っていたが、模倣品が多く出回り「知的財産権のみならずお客様が得る正当な利益も侵害されていた」とする。
製品での販売が中心の日本と比べ、海外ではパーツ販売が中心のため、BtoC（企業対消費者取引）でのクロスフォーの社名認知度が低い。販売戦略としてエンドユーザーの認知を広めることで、ブランド価値の向上と模倣品の拡散を防ぐ狙いがある。「メーカーであったクロスフォーが、中国からクロスフォーというブランドでスタートする」（土橋社長）としている。
ピアジュエリーは中国での小売りのノウハウ、知見を持つ。今後、クロスフォーの持つ技術を使ったジュエリーをピアジュエリーが企画、販売する。はじめにECで販売、将来的に実店舗での販売も視野に入れる。ロイヤルティー収入、パーツ販売で合計年間2億円の売り上げを見込む。
