有力ショップの秋のレディス売り場で、カラーアイテムが売れている。春夏にカラースカートがヒットしたことで、女性たちは色を楽しむことに慣れてきた。その流れを受けて、深いグリーンやイエローのアイテムが順調に滑り出した。
バーニーズニューヨークでは、オリジナルのカラーアイテムの動きが目立つ。特に売れているのは深いグリーンのラップ風スカート(1万9000円、写真下)。定番色の黒よりグリーンが顕著に動き、すでに追加生産している。ミモレ丈のすとんとしたシルエットが特徴。Tシャツでもセーターでもエレガントなスタイリングが楽しめる。
同店のバイヤーは商品をセレクトする際、黒やベージュなどのベーシックカラーを2色選んでから、3色目にトレンドカラーや差し色を選ぶことが多い。その3色目が今シーズンは売れ筋になっているという。ライトブルーのコクーンドレスや赤いカーディガンも売れている。
バーニーズニューヨーク(1万9000円)
エストネーションでも立ち上がりから、コニャック色やフォレストグリーン、深いイエローが好調だ。シーズンテーマの「オータムガーデン」でフィーチャーした、こっくりとした色が動き出した。仕入れとオリジナルの双方に共通する動きで、深いオレンジやブラウンとの組み合わせによるグラデーションが新鮮に映っているようだ。10月の店頭ではキーカラーの赤に期待している。