コロリーダス(東京、山本康子社長)は、雑貨を通してブラジルの文化を発信する。ブラジルの素材を使ったオリジナルアクセサリー「ビオジュエリー」の販売に加えて、今春からブラジルのバッグ「ジルソン・マルチンス」の輸入販売を始めた。
山本社長はブラジルに留学した経験があり、ブラジルの文化を日本に紹介したいとの思いから、10年にビオジュエリーの販売を始めた。会社を設立したのは17年。ビオジュエリーは、山本社長がブラジルのカッピンドウラードという、枯れ始めると黄金色に輝く草を原料にした現地の工芸品に感動し、それをパーツに使用したアクセサリーとして企画した。パーツを輸入し、日本で生産している。カッピンドウラードはブラジル中部のサバンナに自生している植物で、自然のサイクルで収穫されており、収穫地の人々が工芸品として手作りしたものをパーツとして使用。サステイナブル(持続可能)とフェアトレードも意識したブランドだ。
草なので非常に軽く、ナチュラルでエスニックな雰囲気がある一方、表面の黄金色は金属っぽさもある。粗野な感じではなく、モダンで洗練されたデザインに仕上げているのが特徴だ。アイテムはピアス、ネックレス、ブレスレッド、チャームなどを揃え、中心価格はピアスで1万円。ベトナムで手作りされたタッセルを使用したり、ガラスメーカーのハリオと協業するなど、シーズン限定で異素材を組み合わせたアイテムも販売している。
新たに扱うジルソン・マルチンスは、リオデジャネイロ発の人気のバッグ。ポンデアスーカルやコルコバードの丘のキリスト像、コパカバーナ海岸、ラパなどリオデジャネイロのシンボルをモチーフにしてデザインしている。ポップでユーモアのある多彩な色使いや柄が特徴で、バッグやスポーツシューズの端材やペットボトルのリサイクル素材を使用するなど、エコやサステイナビリティーも重視している。バッグで7000~2万円で、財布やポーチなどの小物もある。
このほか、ブラジル伝統のレース小物やアート品も販売している。
徐々に卸し先を広げており、現在はブラジル系レコード店やフェアトレード店などに卸している。昨年、東京・神宮前に直営店を出した。百貨店の期間限定店でも販売している。