「コート」18春夏 ナチュラル素材で作る女性らしさ

2017/11/20 11:00 更新


コットン・リネンのドレス(11万2000円)

 レディスブランド「コート」(福屋千春)の18年春夏コレクションは、地中海からアラブをイメージして作った。そのイメージはリネンとコットンのナチュラルな風合い、ブラウンやオレンジ、濃いブルー、エキゾチックなプリント柄など素材から始まる。それらを使った体を長く覆うシャツドレスやチューブスカート、引きずる長さのパンツやコンビネゾンは、体を覆いながら素肌を感じるような、暑く乾いた場所が目に浮かぶ。

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 この春夏は、ボリュームの思い切った強弱、切り替えや開きの作り方で出てくる女性らしさなど、このブランドらしさの部分が、体によりなじむように感じられる。リネン・コットンのコートは、斜めに流れる深めの前合わせも張りのある大きな肩章も、一つひとつのパターンの切り方が独特。強い個性だがいろいろな着方ができて、しなやかだ。ラスチックなブラウンストライプのマキシドレスは、肌をのぞかせる長く切り込んだ短冊開きの袖と、胸の大きなパッチポケットが利いている。

 袖付けやフードの作り方で大きなシルエットを作るゼブラ柄ジャージーのヨットパーカ、パープルのつなぎなど、がらりと違う気分が楽しめそうなアイテムもある。

 都内百貨店自主編集売り場やセレクトショップに、新規の卸し先が増えている。



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