ガーナでバーバー(理容師)を文化として確立し、若者の就労も支援したい――NPO法人(特定非営利活動法人)のクラウディ(東京、銅冶勇人代表理事)とファイヤーワークス(東京、小松大輔社長)の理容室「ミスターブラザーズカットクラブ」は、協業プロジェクト「クラウディ×ミスターブラザーズカットクラブ・バーバーアカデミープロジェクト・イン・ガーナ」を実施している。ガーナにバーバーを育成するアカデミーを今年夏に開校して人材育成を行うこのプロジェクト。プロモーションイベントの第2弾を、阪急メンズ東京で3月14日まで開催している。
身だしなみや美への意識が高いガーナの若者たち。ガーナでは簡易的な店から高級店まで多種多様なバーバーが至る所にあるという。ただ、一方で、ガーナではバーバーになるための国家資格がないことなどから、職業としての地位が認められにくい。クラウディとミスターブラザーズカットクラブによるパートナーシップにより、人材育成、技術や地位の向上を狙う。
首都アクラに開校するアカデミーには、日本から定期的に講師を派遣し、トレーニングプランの作成や研修を実施する。初年度は年間60人の生徒を迎え、1年間で合計2000時間のトレーニングを行う計画だ。試験に合格した人には修了証書を授与し、その後の雇用機会の提供や開業を支援する。
阪急メンズ東京のプロモーションイベントは、ガーナにおけるバーバー文化やプロジェクトの認知拡大が狙い。バーバーをテーマにしたテキスタイルやイラストを使用したTシャツやアフリカンファブリックのシャツ、MA-1、マグカップなどの限定商品を揃えた。日本製ポマードブランド「ブロッシュ」とクラウディの協業ポマードも販売している。
イベントは3月1~7日まで1階メインベース、8~14日は地下1階プロモーションスペースで行う。
「現地で雇用を生むことが大切」と話す銅冶代表理事。クラウディでは昨年、テキスタイルデザインや映像などのクリエイターを育成するアカデミーもプレオープンした。