「シテン」、ターゲット層拡大へ 大人も楽しめるベーシックアイテムを拡充

2023/07/14 06:27 更新


ベーシックカラーを増やし幅広い層が楽しめるスタイリングを提案

 ユナイテッドアローズのカジュアルブランド「シテン」は、23~24年秋冬からターゲット層の拡大を図る。これまでは20代を中心とする若年層に向けた、鮮やかな色やロゴのウェア、雑貨などを強みとしていたが、30~40代の客も楽しめるベーシックアイテムを拡充する。

(相神優波)

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 シテンは21年9月、EC主力のブランドとしてスタートした。同社の既存レーベルの中では最も低い価格設定で、ユニセックスで使える商品が多いのが特徴だ。

 3月には東京・立川に初の実店舗を出し、現在は関東に4店を持つ。ネット販売だけでなく、リアルでの販売にも力を入れている。

 ブランドロゴをあしらったトートバッグが22年秋にヒットしたのを機に、20代だけでなく、10~50代に客層が拡大した。現状、バッグの売り上げが半数を占めているが、広がった認知度を強みに、アパレルの売り上げをさらに伸ばしたい考えだ。

 23~24年秋冬のキーカラーは黒で、ベーシックなデザインにトレンドの要素を加えたアイテムを増やす。ライダーズやクルーネックのニットトップ、スラックス、ミラノリブのカーディガンなどを企画した。品番数も2割ほど増やし、ウィメンズは80~90型、メンズは50型前後にした。レイヤードスタイルで、大人も楽しめるコーディネートを提案する。

 「単に大人っぽくするわけではなく、より幅広い年齢層に楽しんでもらえるブランドにする」と松井弘之ディレクターは話す。出店も拡大し、中長期的にはECサイトと店舗の売り上げを半々にしたい考えだ。

「商品だけでなく、見せ方も変えていく」と話す松井ディレクター

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