クロエは、テバとの協業コレクションを販売している。気楽さとフェミニニティーにフォーカスしたコレクションブランドと、スポーツサンダルのパイオニアに共通するのは、サステイナビリティー(持続可能性)戦略。そのフィロソフィーを融合し、軽量でダイナミックなデザインのサンダルが完成した。
テバのアイコニックなサンダル「ハリケーン」コレクションをベースに、クロエのロゴ入りリサイクルストラップを組み合わせた。ハリケーンXLT2はナチュラルホワイト(6万4900円)、ボリュームソールのハリケーンXLT2アンプソールはブラックホワイトとマルチカラーピンク(7万9200円)。クロエの直営店とそれぞれの公式サイトで販売している。
クロエは、自社のサステイナビリティーリポートをオープンリソースとして公表するなど、サステイナビリティー戦略に力を入れている。製造過程の追跡を可能とするバーティカル・プロジェクトやジェンダーギャップの解消に取り組むNGO(非政府組織)との連携などを強めている。
テバは20年に、ストラップの素材をトレーサブルで検証可能な再生プラスチックに移行し、7280万本のペットボトルと3万キロの産業廃棄物の削減を実現した。現在は企業責任プログラムとして、自社の活動が従業員や顧客、地域社会、環境全体に及ぼす影響に目を向けるよう奨励している。その一環で、水、エネルギー、温室効果ガスの削減について、科学的根拠に基づく目標を設定。30年までの達成を目指している。