中国レディスアパレル市場 23年は19年規模に回復 寡占化進まず競争激化の様相

2024/01/19 06:28 更新有料会員限定


23年中国はコロナ行動規制解除でアパレル流通が19年並みに回復。ただし消費者ニーズは多様化し、ブランド生存競争も激化している

 【上海支局】中国のコンサルティング会社、智研諮詢がまとめた「23年中国レディスアパレル産業の現状と発展報告」によると、23年の同市場は19年水準に回復し、今後は所得上昇により成長の持続局面に入るという。一方、大手による寡占化は進まず、逆に個性や満足度の多様化で、アイデア・品質での競争が激化するとともに、新商品開発や協業、他産業との連携が重要とも指摘している。

市場動向 9.2%伸びる

 23年の中国レディスアパレル市場は1兆746億元(約21兆5000億円)で前年比9.2%増。22年はコロナ禍で6.6%減だったため、大きく回復した格好。21年の市場規模の1兆500億元も上回り、ピークの19年水準に戻ったと推定している。

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