中国の23年上期はGDP(国内総生産)成長率が5.5%と、22年の3%から回復した。ただ、上海では、飲食では実感ができても、物販は買い控えが顕著に見える。アパレルも数値ほどの回復ぶりは感じられない。都市部の消費者は目が肥え、価格にさほど踊らされなくなるなか、企業は経営モデルやビジョン、商品とサービスを再考し始めた。
(上海支局)
各種指標の低調続く
中国主要経済指標をまとめたのが別表。回復が顕著に表れたのは小売額のみ。3~5月は3カ月連続2ケタ増。服・靴・帽子の小売額も前年のロックダウン(都市封鎖)などの反動から大幅に伸び、特に4月は前年同月比30%超だったが、そこまで売れたのかはよく分からない。