パリで「ショーメの祝宴」 おとぎ話のように新作披露

2017/08/03 11:00 更新


 ヴァンドーム広場12番地、ショーメ本店前に突然立てられたバスストップ。行き先は、「ショーメの祝宴」とだけ書かれている。その昔、パリを走っていたレトロな路面バスがこの番地に止まり、ドレスアップした乗客をどこかの祝宴へと運ぶ――。

 パリ・オートクチュール期間中に開催されたショーメのパーティーは、場所を告げられず、このようなおとぎ話のように始まった。

 バスの乗客たちが降ろされたのは、12区にあるミュゼ・デザール・フォラン/縁日博物館。広大な緑に囲まれたパビリオンに足を踏み入れた途端、ベルエポック時代の縁日がよみがえる。100年前の回転木馬に射的、仮装。鏡を配したステージでは、トルマリンやガーネットを飾ったハイジュエリーを披露した。

(パリ=松井孝予通信員)




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