「イッセイミヤケ・メン」の元デザイナー、高橋悠介が新ブランド「CFCL」で動き始めた。2月にイッセイミヤケを退社して独立、コロナ禍の真っただ中にコンセプトを固め、21年春夏コレクションを完成させた。ブランド名はクロージング・フォー・コンテンポラリーライフの頭文字をとった。現代生活のための衣服を意味する。多くのバイヤーが21年春夏の注目株の一つに挙げる。
(青木規子)
ニットアイテムで構成されたコレクションは、シンプルで洗練されている。ハイゲージのノースリーブトップやプルオーバーに、フレアスカートやフレアパンツ。張りのあるニットの表情はフラットだが、大胆なフレアラインを描く袖や裾がドラマチックな気分にさせる。フィット&フレアのドレスも、カジュアルなニットの質感と優雅なボリュームが融合されてエレガント。無地のほかオレンジやイエローのボーダー柄もある。