新静岡セノバ(静鉄プロパティマネジメント運営)の23年度(24年3月期)の全館売上高は185億7437万円(前期比4.2%増)となった。23年夏から開業以来3度目の大規模改装に取り組んでおり、改装工事により稼働面積は3%減ったが、185億円の売上高は歴代3位。既存店は前期比6.1%増、19年度比では0.3%減と健闘した。23年7月の夏物セール終了後からリニューアル工事に入る区画が多く、8~9月は低迷したが、10月以降は入館客数が2ケタ増で推移し、特に飲食と食物販の売り上げが押し上げた。しずてつストアや映画館を中心にした大型店がけん引した。
(小川敬)
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年間の入館客数は約1264万7000人(8.1%増)、レジ客数786万9000人(3.3%増)、全館平均の客単価は2361円(0.9%増)。23年秋から24年度にかけて30区画を上回るリニューアルを進め、欠落していたMDの導入で主力客層の満足度を高めた。また、広域の潜在顧客の再深耕、ヤング層の取り込みを強めている。