サステイナブル(持続可能な)に関する活動の幅を広げている学生団体がある。複数の大学や専門学校の学生が所属する「カルテナ」だ。回収した衣類を小物にアップサイクルした商品の販売のほか、「環境問題を考えるきっかけにしたい」と、学校への出張授業などにも積極的だ。
(小坂麻里子)
立ち上げは3年前。当時の代表者が、アパレルショップのアルバイトで衣服の大量廃棄を知ったことがきっかけだ。好きなファッションが環境に影響を与えている問題を「自分たちの手で解決したい」という思いのもと、2人でカルテナを立ち上げた。
3課に分かれ活動
現在は上智大学を中心に関東圏の大学生や専門学校生21人が所属し、企画、開発、販売の三つの課に分かれ活動している。主な活動は不要になった衣服を回収し、バッグや巾着などの小物にリメイクして販売すること。着なくなった衣服を作り変え、新たな価値を与えることで、「服の大量廃棄が環境に与えている問題を、一人でも多くの消費者に伝えていきたい」としている。