「販売員の、自ら考えて形にする力が身についてきた」と話すのは、レディスブランド「アメリ」のビーストーンだ。スタートはECだが、「ブランドたるもの店舗は持つべき」(黒石奈央子CEO=最高経営責任者)との考えで、コロナ下の店頭では接客を見直し、顧客が一層増えている。
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会話力を鍛える
実店舗は現在4店あり、販売員は34人いる。コロナ下で服を売る知識だけでは今後通用しないと考え、接客を強化するため、新しい試みをいくつかしている。
一つがミステリーショッパーによる評価と改善だ。きっかけは、黒石CEOのインスタグラムに届く客からのダイレクトメッセージだった。日頃から、商品や接客に対するコメントを重く受け止め、より良くするための活力にしているという。「一人が思っているのなら、同じような意見を持っている人が他にもいるはず」。そうした意識がもとになった。