「レディアゼル」 上位顧客に一点物のリメイク品を販売 世界に一つだけの特別感を

2023/02/21 11:00 更新


全て一点物。古着はデザイナーが好きなフランスとドイツのものが中心

 バーンデストローズジャパンリミテッドの「レディアゼル」は、ブランドのデッドストック生地と古着を活用したリメイクコレクションを上位顧客に販売した。ブランドらしいパッチワークのドレスやブラウス、袖にチュールをあしらったノースリーブのトップなど、一点一点異なる商品をラインナップ。春の新作を先行受注できる顧客優待会で上位顧客限定で公開し、全14型が完売した。

(松本寧音)

 23年でブランドがデビュー8年目を迎え、昔からのファンや年間で20万円以上購入しているVIP顧客に、感謝を還元する思いで企画した。リメイクに着目したのは、他にない色合いやモチーフに定評があるオリジナル柄の生地の再活用と、パッチワークのデザインが毎シーズン人気のためサステイナビリティー(持続可能性)も意識し、デザイナー自らが厳選した古着も掛け合わせた。

 顧客の中には「古着を着たことがない」という人もいたが、「世界に一つだけの特別感に引かれた」などと好評。単に生地を組み合わせただけでなく、きれいなシルエットにこだわった点も評価された。価格はドレス税込み1万9800円、ブラウス1万2100円、ノースリーブのトップ6600円。少数のため価格を抑え、通常商品と変わらない価格設定にした。

 本来は昨年の初夏に発売を予定し、衣類の買い取り・販売に必要な「古物商許可」も取得していたが、販売方法を見直すために延期。当初のインスタライブを介したECでの販売から、実際に手に取ってもらえて近い距離で接客ができる顧客優待会に切り替えた。次回はまだ構想中だが、客層を広げた販売も視野に入れている。

顧客優待会の様子。リメイクコレクションの接客はデビュー当初からいる販売員が担当した


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