「ボッテガ・ヴェネタ」はイタリア・ベネチアに、最重要顧客(VIC)向けに体験やサービスを提供する施設「パラッツォ・ボッテガ・ヴェネタ」をオープンした。完全予約制の施設で、富裕層向けのサービスがこれまで以上に充実する。世界のVICとのつながりを深め、引き付けていくためのロードマップの第一歩となる。
パラッツォは、ブランドとVICと、受け継がれてきた技術のための拠点となる。確かな目を持つゲストは、ブランドの理念や職人のサヴォワールフェールを感じながら「ゲスト自身もブランドの一員であるかのようなプライベートな時間を過ごすことができる」という。
場所は、ベネチアのカンナレージョ地区にある15世紀に建てられたゴシック様式の貴族の邸宅にあるパラッツォ・ソランツォ・ヴァン・アクセル内。ベネチアはブランドの原点でもあり、ブランド名が意味する「ヴェネツィアの工房」を体現している。
騒がしさから切り離されたパラッツォの中は、エレガントで親しみやすいしつらえになっている。クリエイティブディレクターのマチュー・ブレイジーが厳選した家具やアート作品が並び、穏やかな雰囲気でゲストを迎える。
文化的な体験が楽しめるプログラムも特徴だ。ベネチアで開かれるさまざまなイベントと連動し、毎年または隔年で開催されるものを中心に、特別な体験が楽しめる。
そのほか、スタイリングに関するアドバイスや、ウェアやシューズなどのオーダーメイド、滞在中の特別なサービスを提供する。11月に発売予定のファインジュエリーコレクションもいち早く披露する。
21年にスタートしたプロジェクト「ボッテガフォーボッテガズ」の一環として、世界の職人たちが一時的に滞在できるレジデンスも提供する予定だ。
今後は、アジアとアメリカを中心にレジデンスをオープンする予定。地域の文化的なイベントなどと結びつきながら、世界を旅するVICのニーズにあったハイラグジュアリーな体験を提供する。