ボッテガ・ヴェネタ デトロイトで22年春コレクション ライムグリーンがアクセント

2021/11/04 10:59 更新


 「ボッテガ・ヴェネタ」はこのほど、米ミシガン州デトロイトで22年春コレクション「サロン03デトロイト」を発表した。セレブリティーなど観客を招いてランウェーショーを開催、デジタル配信した。

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 ボッテガ・ヴェネタといえば、ここ数シーズンで鮮やかなグリーンがブランドカラーとして定着した。今回はそれが少し淡くなってライムグリーンがキーカラー。これまでのポジティブな感じに軽快さが加わった。冒頭に登場したのは作業着のディテールを生かしたミニドレス。ウエストを絞り、袖をたくし上げて着るクールなドレスに、ライムグリーンのサンダルを組み合わせてアクティブな女性像を演出する。

ボッテガ・ヴェネタ

 マリリン・モンローを思わせるセンシュアルなホールターネックドレスも、グリーンやオレンジのスニーカーでカジュアルに。スポーティーなニットのミニドレスには赤いリップ、ポロニットにはゴールドのスパンコールなど、日常的な快活さと非日常を思わせる艶やかさを同居させた。長靴を思わせる人気のパドルブーツも新作ドレスと相性が良い。風呂あがりのようにタオルを体に巻き付けただけに見えるドレスは、よく見るとジャカードのパイルが複雑でクチュール的。こういったコントラストが、軽やかでセンスが良い。メンズは、だぼっとしたシルエットのシャツやセーターとパンツのセットアップなどが揃った。「クチュール黄金期の私的なプレゼンテーション」がインスピレーション源となった。

ボッテガ・ヴェネタ

 21年春コレクション以降、シーズンごとに各地で新作を発表しており、ロンドン、ベルリンに続いて今回で3都市目。新しい領域を探り、ローカルコミュニティーとの出会いを目指してきた。ダニエル・リーは、自動車産業などアメリカにおけるリテールビジネスを他に先駆けて発達させ、テクノやモータウン・サウンドを生み出すなど「創造力を持つデトロイトの人々と協業したかった」という。

(青木規子)



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