「ボッテガ・ヴェネタ」はこのほど、東京・表参道に旗艦店をオープンした。ケリング本社ビルの1~3階に、ウィメンズとメンズのウェアやバッグ、シューズ、革小物、ベルト、ファインジュエリー、アイウェアが揃う。売り場面積は674平方メートル。オープニング当日は、ファサードをグラフィックデザイナーの萩原卓哉氏のグラフィックで覆い、一部メディアやアーティストらを招いてマルチパーカッショニストの高田みどり氏によるパフォーマンスを行った。
店内は、様々なアーティストや職人によるインテリアで整えられた。ベネチアのVetreria resanese社の職人によって一つずつ成型されたガラスのシェルフやハンギングレース、アーティストのStudio Nucleoと協業したテーブルなどが並ぶ。白い壁は伝統的なマルモリーノ(イタリアしっくい)を手作業で塗り、光沢のある厚い樹脂で仕上げている。床は、ルネサンス期のベネチアの建築家、アンドレア・パッラーディオが考案した古代の大理石舗装スタイルを取り入れた。植物染料で染めた毛足の長いカーペットは、ウェアの色を引き立てる。植物を飾るのは、再利用したムラーノガラスの花瓶など。落ち着いた時間を過ごしてもらうために、硬質な要素を減らし、有機的なモチーフを多く使ったという。
オープンに合わせて、リアルな日常に必要な服が揃うコレクションの第2弾「ワードローブ02」も揃った。6月21日には、オフィシャルSNSを休止する代わりに開始したデジタルジャーナルの最新版「イシュー02」の配信も始まる。
国内店舗は合計53になった。