スマートフォンケースから始まり、バッグや財布などトータルなレザーグッズブランドとして成長しているイタリア発の「ボナベンチュラ」。日本での販売は売り上げの大きな部分を占めており、重要市場と位置付ける。10月末にイタリア大使館で開催されたビジネスイベントに合わせて来日した、ボナベンチュラグループCEO(最高経営責任者)のジャコモ・コルテジ氏に話を聞いた。
(吉野光太朗)
日本には旗艦店と位置付ける店舗が五つあります。現在、旗艦店や百貨店のインショップ、期間限定店など合わせて、全世界で20店ほどあります。ECでの販売が非常に好調で、世界で2ケタ成長を続けています。
私たちの強みは、ボトムアップの運営で、現場で得たお客様の声を商品作りに反映していることです。お客様のニーズをくむ一方で、例えば、値段が高過ぎる商品を作ってしまうといったことはお客様を尊重したことにはなりません。その商品が本当にお客様のためになっているか、常に自分たちに問いかけています。
特に大切にしているのは、お客様をリスペクトすること、良いクオリティーを保つことの二つです。お客様と信頼関係を築き、ロイヤルカスタマーになって頂くためにもこの2点は妥協しないと決めています。
来年以内に名古屋、大阪、京都のほか、ドバイ、ロンドン、パリに新たに出店する予定です。お客さまの人生に長く寄り添い、ラグジュアリーな感覚を持ってもらえる身近な商品を作るブランドであり続けます。