ブリックス茅ヶ崎(神奈川県茅ヶ崎市)がきょう11月27日、開業する。今年1月に閉店したイトーヨーカ堂茅ヶ崎店跡を業態転換した。地域のニーズに応えるデイリーユースのSCとして再スタートし、年商65億円を見込む。
JR茅ケ崎駅とペデストリアンデッキでつながり、地下1階~地上6階で賃貸面積は9500平方メートル。ヨーカ堂に1棟貸ししていた地元で多様な商業を営むカギサンが事業主となり、商業不動産会社のイリオスが企画を担う。ヨーカ堂の撤退跡を所有者が商業施設として再生するのは珍しい。
テナントの一部はこの後のオープンとなるが35店。食品スーパーのマルエツを核店舗に、デコホームや総合衣料のパレット、ドラッグストア、百円均一などを揃える。
アミューズメントやクリニックモールも導入し、周辺に多いというファミリー層を主なターゲットにワンストップショッピングの利便性を提供する。エリアにはイオンリテールが2店を構えるが、駅からやや離れており、駅ビルのラスカでは満たしきれない足元や駅利用者の日常のニーズに応える。カギサンの伊藤弘将社長はオファーが多かったリーシングの過程で「価値を再認識した」としている。旧店も収益店だったとされるがGMS(総合小売業)から切り替えたSCで地域に応える。
内装の刷新を含めて建物の引き渡しから8カ月のスピードで開業、地域に根ざした館を目指す。
