ブレーンバースがメタバースでの施策を支援 期間限定店からコンセプトまで

2023/01/27 06:27 更新


米国の「コーチ」が「アーリン」を使ってバーチャルポップアップストアを出店

 ブレーンバース(東京)は、メタバース(インターネット上の仮想空間)プラットフォーム「アーリン」を使ったバーチャルストアの出店など、メタバースでの施策支援を行う。アーリンは米国発のサービスで、ブレーンバースが日本を含むアジアの統括を担う。ブランディング、コミュニケーション、ゲーム、ショッピングなどの要素を組み合わせた新しい買い物体験を提供する。

 アーリンは18年に米国で事業を開始し、昨年10月には日本でのサービス提供を開始した。米国ではアパレル、コスメ、バッグなどのハイブランドや百貨店が、ゲーム感覚で楽しめるバーチャルな期間限定店やコンセプトサイト、新商品発表などで活用することが多い。

 VR(仮想現実)技術で、仮想空間の期間限定店に商品を陳列。ブラウザ上で動くため、スマートフォンやパソコンで利用でき、アプリのダウンロードやゴーグルなどの機器が不要だ。商品は3D・CG画像で、AR(拡張現実)技術でスマホカメラ内に映し出したり、アニメーションで表現することもできる。誰が何分、何を見たのかの計測や、簡単にVRとARを組み合わせることができるのが強みだ。

 米国の実例では、限定商品の販売に30万ユニークユーザーが訪れ、購入品の返品率が20%減少した。また、ブランドの世界を表現した仮想の期間限定店では1分以上の視聴が7万5000回に上り、日本からのアクセスも多かったという。

 ブレーンバースはアーリンを使ったメタバース空間の作成だけでなく、商品3Dデータ製作、コンセプトから実行までの全体プロデュースなども行う。例えばバーチャル期間限定店はイメージやコンセプトの共有から始め、実店舗よりも短期間、低価格で実施できる。プラットフォーム上のデータは継続して使用できるので、イベント時期やコンセプトに合わせて改装や更新、品揃えの変更もできる。また、販売もショッピファイとAPI(ソフトウェア同士の連携)が可能だ。今後は日本での事例を作りつつ、オフラインとの連携や3Dデータの販売など、事業を広げていく計画だ。

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