通販のベルーナ ECに集客、購買率改善

2016/11/29 06:17 更新


 通販のベルーナは、ネット販売の利用者拡大を図り、総合通販売り上げを伸ばしている。下期(10月~17年3月)もテレビCMで知名度と各販路の利用者を拡大し、購買率を高める。カタログでは40代女性向け「ラナン」を強化する。

 上期(4~9月)は売上高約667億円(前年同期比7・3%増)で、総合通販は約341億円(3・8%増)、営業利益10億円を確保した。アパレル販売が好調なのは、ネット販売強化が一因。テレビCMでの集客強化、ネット限定商品販売などで来訪した客の購買率の改善を進め、上期購買率は1・74%となり、売上高に占めるEC比率は20・4%(前年同期18・2%)になった。特にラナンはEC比率が50%となっており、購買頻度なども上がっている模様。

 カタログごとの伸び率は、ミセス向け「ベルーナ」は3・2%増、ラナンが32%増、30代向け「リュリュ」が9%減で、40代以上が好調。

 総合通販の成長理由について、安野清社長は「ラナンの伸びは当社として40代が手薄だったため。ただ、他の通販各社の減速分を吸収している部分はある」とした。また「商品的中率も以前と変わっていないし、価格で優位性を出そうとはしていない。ただ、会社の人材や土壌がかなり進化してきた」と語った。

 店舗販売も27%増と伸ばす。ベルーナ店舗は上期62店まで拡大。1店当たり年間売上高は1億円弱で、今期は事業損益は赤字だが、来期(18年3月期)は黒字転換する見通し。さらなる売り上げ拡大に向け、ECと同様に、店舗オリジナル商品を投入していくことを視野に入れている。

 



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