ビームスジャパン、地方の“門前店”から世界へ発信 地元に根付く店作りで課題克服

2023/05/11 07:59 更新有料会員限定


出雲店は地元企業が地域活性化のために集まるコミュニティーとしても機能し始めたという

 ビームスは日本各地の魅力を発掘、紹介する業態「ビームスジャパン」の出店を増やす。22年12月に島根県の出雲大社参道、4月には栃木県の日光東照宮参道に出した。都心ではなくあえて地方の有名神社近隣に出し、商品開発や運営もその土地の人々や企業と協力して行う。リアル店を物販だけでなく、客や住民が集まるコミュニティーとしても機能させ、出店地域の魅力を国内外に発信する役割を強化する考えだ。

(柏木均之)

 ビームスジャパンは16年にスタートした。バイヤーやディレクターが日本全国を巡って特産品や工芸品を見つける。それらを買い付け、協業商品を企画して、新宿、渋谷、京都の3店で販売し、地域経済や各地の地場産業の活性化にも一役買ってきた。

人口より観光客

 店舗とECで各地の「銘品」を販売するが、社員の出張だけで商品を探すのには限界がある。様々なテーマで日本各地のユニークなカルチャーや産品を紹介するイベントも開くが、期間限定で仕入れ量が限られ、協業の申し出に難色を示す企業や職人も少なくなかった。

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