ビームスのレディスブランド「ビームスボーイ」は6月10日、旗艦店のビームスボーイ原宿店を移転・リニューアルオープンした。売り場面積は前店のほぼ倍の約99平方メートルで、イベントスペースも設置した。商品のフルラインナップと限定商品の販売、顧客イベントの開催などで、旗艦店ならではの情報発信を強化する。「全国からファンが訪れる〝聖地〟にしたい」と浅山風子ディレクターは話す。
ビームスボーイは今年で25周年を迎える。れんがの壁やアンティークの雑貨、什器を使って発足当時の店内を再現し、アメカジ由来のボーイッシュな商品に合うようにした。レジ前のイベントスペースは売り場と違い、白い壁で明るく、商品や人が映えるようにした。「ブランドの新しい側面を見せる」ことを狙いとしている。
旗艦店では顧客とのリアルのつながりを強化する。メンズライクでカジュアルな商品はテイストにぶれない軸があり、熱心なファンも付いているため、店頭での会話を楽しみに来店する客も多い。以前の店は狭い分、スタッフとの距離が近いことが利点だったが、「広くなっても持ち味のアットホーム感は無くしたくない」。
以前よりも多くの商品を見せられるようになったことを生かし、今まで以上に接客にも力を入れる。不定期で開催してきたフリーマーケットなどの顧客限定イベントも開催する予定だ。
リニューアルを機に、原宿店限定商品も企画した。ビームスボーイのロゴを使ったTシャツ(税込み4180円)やキーホルダー、ポーチ、ステーショナリーセット、ソックスを販売している。ここでしか買えない土産として、海外の客や遠方に住む顧客にも来店のきっかけを作る。