《セレクトショップの草分け、ビームスが歩んだ50年㊦》関わる人全てを幸せにする

2026/04/20 14:00 更新有料会員限定NEW!


「ビームスのコミュニティーを世界に広げて欲しい」と語る設楽社長(左)と池内光専務

 商業施設への出店拡大で国内の店舗数が80を超えたビームスは、海外にも販路を広げた。経済成長が続くアジアで、日本のファッションへの関心が高まっていた。

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海外進出とEC出店

 特に観光で日本を訪れる旅行客が多い香港で、ビームスのファンが増えつつあった。05年5月、現地の有力小売業とフランチャイズ契約を結んで「ビームスボーイ」を香港1号店として出店した。

 「アジアなど、海外を市場として考える時期がいずれやって来る」。当時、副社長だった現最高顧問の遠藤恵司の言葉通り、その後、台湾、中国本土、タイにも出店した。

 05年9月にはECモール「ゾゾタウン」にも出店した。まだファッションは店で買う時代、社長の設楽洋は「着たり、触ったりできないネットで服は多く売れない」と見ていた。ところが、出店後は「ばか売れして驚いた」。

 「実店舗のない地域のお客様だけでなく、東京や大阪のお客様が店でも買うし、ネットでも買う」。クロスユースが増え、顧客ロイヤリティーは向上、販売機会ロスも減るなどの効果もあった。09年には自社ECもスタートした。

 創業来、ビームスの主力客は若年層だった。新業態の開発や出店も「下は高校生から大学生、上は社会人数年目まで」を狙ってきた。大人向けの提案が手薄との判断から、02年にドレス服メインの「ビームスハウス」をスタートしたほどだ。だが、10年代に入ると若年層の新規客が減った。

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