ビームス 異業種プロデュース事業の体制を強化

2020/12/11 06:29 更新


法人向けサイトも開設し、BtoB事業を強化する

 ビームスはBtoB(企業間取引)分野のプロデュース事業の体制を強化する。異業種向けの商品デザインやプロモーション、コンテンツ制作で培ったノウハウをさらに広げる目的で、法人向けポータルサイトを12月3日に開設した。BtoB関連の企業からの要望を受け付ける窓口を一本化し、ニーズに応じたソリューションの提供を目指す。

(柏木均之)

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様々な商品開発

 セレクトショップが本業だが、商品のバイイングや協業などで培った目利きや編集力を生かし様々な商品の企画開発、プロデュース、販促を手掛けてきた。これまでに釣り具の「ダイワ」のアパレル「ダイワピア39」やメルセデス・ベンツのプロモーション、福岡県と組んだ久留米絣の技法を使ったファッション商品開発、ヤギコーポレーション向けの医療用ユニフォーム、JAXA(宇宙航空研究開発機構)と組んだ宇宙ステーションで着用するウェアの開発などを行った実績がある。

 服以外でも地方自治体と協業した地場産品のプロデュース、キャンピングカーのデザイン、イベント開催など、様々なコンテンツの制作、プロモーションを手掛けてきた。ただ、こうした商売は様々な職種のビームス社員が得意分野を生かし、個別に対応していた側面があり、一部の企業や団体にしかノウハウを提供できなかった。

専門部署を設置

 このため、異業種向けのソリューション提供を一手に引き受ける部署として、19年に社内にビジネスプロデュース部を設置した。法人向けポータルサイトを設置したことを機に、同部が異業種から寄せられる要望を一括して受け付け、ニーズに応じて適切な人材をあてがう仕組みを整備する。

 ポータルサイトでは、企画・編集 コンテンツ制作、イベント、デザイン、商品企画、空間コーディネート、コラボレーション、販促など業務に応じて、バイヤーやディレクター、プレス経験者を紹介する仕組みを説明しており、今後は、これまで結びつきのなかった企業や自治体との取り組みも拡大していく。



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