ビームスは、宇宙飛行士の野口聡一さんが国際宇宙ステーション(ISS)に長期滞在する際に着用する被服を製作した。
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JAXA(宇宙航空研究開発機構)が示した機能要求を踏まえ、糸や生地の選定からデザインまでをビームスが担い、豊島の協力のもと製作した。宇宙飛行士がISSで着用する被服を民間企業が総合プロデュースするのは日本初の取り組みだ。
セパレートでも着られるフライトスーツや取り外しできるポケット付きのクライミング風パンツ、吸水速乾・抗菌防臭を備えた和紙原料の糸を使ったラガーシャツなどがある。ビームスが得意とするアメカジをベースに、最新の素材や加工技術を駆使し、ファスナーの向きやポケットの大きさなど細部にまでこだわって仕上げた。
閉鎖空間のISS船内でも映える、オレンジやピンクを使った鮮やかなカラーリングも特徴だ。動きやすさや着心地、デザインについてJAXAとの話し合いを重ね、ISSでの任務を遂行しやすく、滞在時間を快適に楽しく過ごせることを追求した。
ビームスでは製作過程を収録した動画を公開している。