EC構築・運用支援のBBF(東京、田村淳社長)は、NFT(非代替トークン)を活用した新しいサービスを始めた。便利なだけのECでは今後の成長も限られるとして、特定のNFT保有者が特別な買い物やサービスが受けられるなど、オンライン上で買う楽しみを提供する。田村社長は「食品など異業種とをNFTで結びつけ、ファッションブランドの新規顧客を獲得、支援先の売り上げ増につながれば」と話す。
(永松浩介)
BBFはファッションECの草創期から18年ほど事業を支援してきた。設立は05年、手掛けてきたのは120以上。ヒト・コミュニケーションズ・ホールディングスの子会社で、22年8月期の売上高は405億円。コロナ下ではそれまであまりECに熱心ではなかったハイブランドも支援した。「アンダーカバー」「オーラリー」「ロンハーマン」などは顧客の一部。「ECがコモディティー化し、自分たちの仕事も一段落。次に何をするべきか」(田村社長)を考え、今回のサービスを始めた。