バロック2~7月決算 粗利益率大幅改善で黒字化

2018/09/14 18:30 更新


 バロックジャパンリミテッドの18年2~7月決算は、連結売上高311億400万円(前年同期比1.6%増)、営業利益12億6600万円(前年同期は2億6200万円の赤字)だった。経常利益は11億2800万円(3億7700万円の赤字)、純利益6億1900万円(5億2000万円の赤字)で、増収および黒字転換となった。

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 粗利益率が3.6ポイントの大幅改善で57.2%。閑散期生産で仕入れ原価率を低減したほか、強化品番の縦積みなど発注精度向上で販売機会ロスを抑制した。プロパー販売強化で客単価も増加した。デジタルマーケティング活用による広告宣伝費抑制や人員効率化などで、販売・管理費率は1.4ポイント削減し53.1%となった。

 エリア別では、国内既存店売上高は1.2%減で当初計画を下回ったものの、「マウジー」「エンフォルド」「スタッカート」などが好調。「アズール・バイ・マウジー」の改善も進み前年割れ傾向には歯止めがかかってきた。中国は、小売会社の仕入れの効率化で卸売上高は影響を受けたものの、小売売上高自体は堅調に推移した。米国も好調だった。

 通期業績は決算期を2月期に変更することに伴う13カ月の変則決算だが、720億円8600万円(6.1%増)、営業利益40億9200万円(60.1%増)を予想する。

 今回、中期経営計画の改訂版の発表を検討していたが、中国合弁事業でニューリテールプロジェクトを進めるにあたり、深い議論が必要なため19年2月期決算発表時に開示する。



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