アウージャパンはAI(人工知能)マーケティングソリューション「アウーAI」を、マガシークとNTTドコモが共同運営する総合ファッションECモール「dファッション」に導入することを決めた。アウーAIによる「偶発的消費の喚起」が、新しい商品との出合いを顧客に提供する。
アウーAIは、店頭の衝動買いをオンライン上で体験する機会を提供する。商品個別の特徴をAIが理解し、最適なキーワードをハッシュタグとして付与、ハッシュタグをリアルタイムに最適化する。顕在化していないニーズにマッチした商品などがレコメンドされ、偶発的な商品と出合う機会を増やす。SEO(検索エンジン最適化)とCX(顧客体験)を同時に改善でき、新規客流入増加やサイト内のエンゲージメント強化を一つのツールで実現する。ハッシュタグ作成などの運用もAIが完全自動化するので、作業負荷がかからない。
dファッションでは商品が数百万点に及び、従来のレコメンドやUI(ユーザーインターフェイス)改善では商品との接点創出に課題を持っていた。小手川大介マガシークコンシューマーサイト事業本部本部長は「アウーAIは偶発的消費を喚起するというコンセプトが、アパレルECにおいて注目される新たな顧客体験につながる」とし、まずはdファッションでの導入を決めたという。
アウージャパンは11月、代理店向けプラチナパートナー制度を開始した。マガシークは提供するECソリューション「UN/SY」(アンシー)の運営部門が、同制度のテック部門で初認定されている。