アベイル新社長に小谷雄祐氏が就任 一人ひとりの能力を生かす機能別組織へ

2024/04/04 06:27 更新


小谷雄祐氏

 情報システム開発のアベイル(横浜市)は、4月1日付で小谷雄祐常務取締役が代表取締役社長に就任した。「大手にはできないスピードで顧客企業の要望に応え、利益を出すことをミッションに、そのための組織を作っていく」という。小谷理実前社長は代表取締役会長に就いた。

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 小谷雄祐社長はまず、社内の管理体制強化に着手する。「案件や課題に対し、一人ひとりがその能力を生かせる、誰が見ても分かりやすい仕組みを作る」という。人材リソースを生かす仕組み作りだ。

 このため、タテ割りの事業部制は廃止した。機能別にそれぞれの役割を明確にした新組織が4月11日にスタートする。

 一方「アベイルは何の会社か、再定義する」。つまり「アベイルはアパレルの生産革命をする会社」とし、これに基づくシステム開発・提供に取り組む。現在の柱である生産管理システムや3Dツールもこの方向で強化する。生産管理システムはより標準化を進め、扱いやすく海外でもウェブでデータ共有できるものにしていく。3Dツールは、国内アパレル業界での広がりに合わせ、より幅広く活用できるものにする。

 小谷社長は「ファッションアパレル業界でのアベイルの役割は大きくなっている」という。大手にはできないスピードとコストで顧客の要望に応えるアベイルの強みを生かし、事例を踏まえた標準化の提案も強めていく考えだ。



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